英単語学習ツール「AI de ANKI」をつくりました

ichiro
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英単語を調べると、その単語の意味や定義、コロケーション、例文、音声が入ったapkgファイル(Anki用のファイル)をダウンロードできるツール(AI de ANKI)を作りました。

AI de ANKI

名前の通り、AIが出力した英単語の情報を閲覧できて、Anki用のファイルもダウンロードできるツール(ウェブアプリです)

もともと自分用に作っていたのですが、Ankiで英単語を学習している人にとっては自分と同じように役立つかもと思い、公開してみました

Ankiを知らない人はこちらの記事で解説しているので読んでみてください。

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「AI de ANKI」を作ろうと思った経緯

なんでこの「AI de ANKI」というツールを作ろうと思ったか説明させてください。

始まりは1つのポストでした。

Xの英語学習界隈でバズっていたポスト

X (旧:Twitter)でJack of all tradesさんのこのポストを見つけました。

私の単語の覚え方は、「Ankiに英単語とその日本語の意味、例文を登録」していているだけでした。

試しにポストを参考にAnkiカードを作成してみると、英語でのDifinition (定義)やコロケーションがあることで、単語の意味をきちんと把握できて覚えやすいことに気づきました。

イチロー
イチロー

こんな有益な情報を教えてくれるなんて神!!!!

2025年4月現在このポストは、1600いいね、130リポスト、1600ブックマークになっており、皆さんからも有益だと思われていることがわかります。

コロケーションとは

コロケーションとは、英語学習において、特定の単語が他の単語と一緒に自然に使われる組み合わせのことです。例えば「make a decision(決断する)」や「heavy rain(大雨)」などが典型的なコロケーションです。これらの単語の組み合わせを覚えることで、より自然な英語表現ができるようになります。英語のネイティブスピーカーは無意識にこれらの組み合わせを使うため、コロケーションを学ぶことは流暢さと正確さの向上に役立ちます。

Ankiに取り入れて学習効率UP!のはずが、、、

よし!この方法でAnkiデッキを作ったら学習効率爆上げ間違いなし!!

と、意気揚々とAnkiに勤しんでいたのですが、しばらくするとAnkiに登録するのが面倒になってきました。。

生成AIにcsv形式で出力させて、それをAnkiにインポートするだけなんですが、毎回やるとなると煩わしくなるんですよね。音声も入れていたのでそれも面倒になってしまう一因に。

イチロー
イチロー

自分の面倒くさがりな性格が憎い、、、

単語を調べるついでにAnkiにインポートできれば最高なんだけど

これまでの自分のやり方としては、下記のような感じでした。

  1. わからない単語に出会う
  2. オンライン辞書で調べつつ、単語をNotionに記録しておく
  3. ある程度溜まったらChatGPTに意味・定義などをcsv形式で出力してもらう
  4. ファイルに保存
  5. Ankiにインポート
  6. Ankiのアドイン(AwesomeTTS) を作って音声も作成

英文を読んでいるときに毎回ChatGPTに投げているとちょっと時間がかかるので、さっと意味を知りたいときはオンライン辞書に頼ることが多いです。

そのあと時間があるときにメモしていた単語のAnkiカードを作っていたのですが、「単語を調べるついでにAnkiに即インポートできたら楽なのになぁ」と感じていました。

ChatGPTに聞いたら作れるよと回答が

「Weblioみたいな英和辞書で単語を調べたら、そのページからcsvやapkgファイルをダウンロードできるようなサービスがあったら最高なんだけどなぁ」と考えていたときに、ふとChatGPTに自分の求めるものが作れるか聞いてみました。

イチロー
イチロー

単語の意味を調べると同時にAnki用のapkgがダウンロードできるオンライン英和辞書のウェブアプリって作れますか?

ChatGPTの回答

そしたら作れるよ!と回答が。

「よし!なら作ってみるか」と挑戦することにしました。

AI de ANKIをどんな感じで作ったか紹介

どんな感じで作ったか最初から説明すると長くなるので、やったことの流れだけ紹介させてください。

いろんな実装方法を検討したのですが、最終的に下記のような感じになりました。

英単語・熟語リスト作成

プリンストン大学で開発された語彙データベースのWordNetから英単語・熟語のリストを取得(約15万語)

生成AIで意味・定義・コロケーション・例文作成

約15万語に対して生成AI(gemini 2.0 Flash)のAPIを使って、日本語訳、定義、コロケーション、例文を出力

Text-to-Speechを使って音声作成

Googleのtext-to-speechというサービスを使って、単語と例文の音声を作成

Pythonでapkgファイル(Anki用ファイル)作成

pythonを使って約15万語の意味・定義・コロケーション・例文・音声が入ったapkgファイルを作成

今回の方法はwordnetに登録されている15万語全てに対してapkgファイルを事前に設定する方法を採用しました。

単語を入力したら都度、APIを介して意味や例文・音声を取得するアイデアもあったのですが、辞書APIの価格の高さやgemini 2.0 Flash が指定した形式での回答をしてくれずエラーになることがあったので、仕方なく事前に全部準備する形になってます。

せっかくなので公開してみよう!

自分のためにこのようなツール(ウェブアプリ)を作ったのですが、せっかく作ったので公開してみました。

wordnetは動詞、形容詞、副詞、名詞しか登録されておらず、代名詞や接続詞などは登録されていないため基本的な単語がなかったりします。他にもすべての単語が登録されているわけではないのでオンライン辞書のような網羅性はないです。

でもAnkiで英単語帳を作っている人で、自分の目的の単語がある場合は便利じゃないかなと思っています。

生成AIで作っていることもあり、情報が正しくない場合もあるかもしれません。そのときはご自身でAnkiデッキを修正していただければ幸いです。

AI de ANKIの間違っている箇所や登録されていない単語があれば下記問い合せからご連絡いただければ対応するので気軽にコメントください。

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最後に

自己満でツール(ウェブアプリ)を作ったので紹介させていただきました。無料なので試していただけるとうれしいです!

ABOUT ME
イチロー
イチロー
グローバル製薬企業_研究者
「びずえいご」運営者。英語に苦手意識があったものの、英語会議に参加することになり、慌てて英語学習をやり直す。
その過程で効率的な英語学習方法を学び、現在は海外支社や共同研究先との英語会議をこなす。モットーは「英語学習は継続が命」

・TOEIC L&R 900点
・CEFR B2 high and above (PROGOS)
・海外学会での受賞歴あり
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