英語会議の司会進行の流れと使えるフレーズ60選を紹介!スムーズに進行するためのコツも解説

- 英語会議の司会を任されたけど、どんな感じでやればいいの?
- 英語会議の司会進行で使えるフレーズを教えて!
このグローバル化の世の中で多くのビジネスパーソンが英語会議を経験しています
ただ英語が苦手な人にとって英語会議ってとてもストレスがかかりますよね、、、
何回か英語会議をこなしていくと、「次は司会お願いね!」なんて頼まれることも。
この記事では、英語会議の初心者向けに「英語会議の司会進行で押さえるべきポイントとその場で使えるフレーズ」を具体的に紹介します。
この記事を読むことで、英語会議の司会進行するためのスキルを身につけることができます。また司会進行しない方も会議の流れやフレーズを覚えておくことで英語会議についていきやすくなります。
英語会議での成功は、準備と自信にかかっています。本記事で紹介するポイントとフレーズを活用して、次の会議から英語会議を恐れずに積極的に参加しましょう!
この記事の著者

名前 / Name
イチロー
実績 / Achievements
グローバル製薬企業の研究職で英語会議をこなす
TOEIC L&R 900点
CEFR B2 high and above (PROGOS)
海外学会での受賞歴あり
英語会議の司会進行で押さえるべきポイント

英語会議の司会・進行で押さえるべきポイントは大きく分けて2つあります。
- 会議の目的の明確化
- 会議をスムーズに進行する
1つは会議の目的を明確にして全員で共有すること。2つ目は会議を円滑に進めることにあります。
司会の最終目標は会議の目的を達成すること
英語会議で司会を務める場合、最も重要なのは会議の目的を達成することです。
具体的には、アジェンダに沿って議論を進め、会議のゴールに参加者を導くことが大切です。
例えば、システム障害に関する会議なら「原因特定と再発防止策の決定」が目的です。議論が拡散しそうになったら「今回の焦点は原因の特定です」と軌道修正。発言が少ないメンバーには「何か情報をお持ちですか?」と促し、時間内に「〇〇さんが〇〇を対応、期日は〇月〇日」のように具体的なアクションアイテムをまとめます。
スムーズに進行するためには英語会議を流れを押さえる
英語会議の基本的な流れは、
- 開会の挨拶
- アジェンダの確認
- 議題に沿った議論
- 総括
- 閉会の挨拶
となります。
司会者はこの流れに沿って議事を進めるとともに、参加者の発言を促したり、議論の方向性を修正したりする「進行」と、建設的な議論を引き出す「ファシリテーション」を行います。
アジェンダに沿って円滑に議事を進めることで、会議の目的を達成するための役割があります。
会議開始時につかえる司会進行の英語フレーズ

英語での会議進行、最初の言葉は参加者への印象を大きく左右します。自信を持ってスムーズに会議を始めるために、適切な英語フレーズを身につけておきたいですよね。
でも、いざ会議が始まるとなると、「さて、何から話せば…?」と悩んでしまう方もいるのではないでしょうか。
この記事では、そんな会議の始まりで役立つ、司会進行の英語フレーズを場面別に紹介します。
これらのフレーズを覚えておけば、落ち着いて会議をスタートし、スムーズな進行を促せるはずです!
参加者への感謝を述べる時

会議の冒頭で参加者への感謝を述べることで、会議をスムーズに開始できます。ここでは、参加者への感謝を伝えるための基本的なフレーズを紹介します。
Thank you for taking the time to join us today.
本日はお忙しい中、お集まりいただきありがとうございます。
ポイント: “take the time” で「時間を割いて」というニュアンスを伝え、参加してくれたことへの感謝をシンプルに表現できます。 “today” を “this morning” や “this afternoon” に変えることも可能です。
場面: どんな会議にも使える万能なフレーズです。
I appreciate you all being here.
皆様、お集まりいただき、大変感謝しております。
ポイント: “appreciate” は「感謝する」という直接的な表現で、丁寧な印象を与えます。 “all” を加えることで、参加者全員への感謝を強調できます。
場面: 少しフォーマルな場面にも適しています。
Thank you everyone for being here.
皆さん、お集まりいただきありがとうございます。
ポイント: よりカジュアルで親しみやすい表現です。 “everyone” を使うことで、場を和ませる効果も期待できます。
場面: 比較的フランクな雰囲気の会議や、少人数の会議に適しています。
Thank you for joining us. I’m glad you could make it.
ご参加いただきありがとうございます。お越しいただけて嬉しいです。
ポイント: 参加してくれたことへの感謝と、来てもらえたことへの喜びを伝えることができます。”could make it” は「都合をつけて来られた」というニュアンスを含みます。
場面: 相手の忙しさを考慮していることを伝えたい場合に適しています。
We appreciate you coming. We have an important topic to discuss today.
お集まりいただきありがとうございます。本日は重要な議題について話し合いたいと思います。
ポイント: 参加への感謝と共に、会議の目的を簡潔に伝えることができます。 “coming” は “joining us” より少しくだけた言い方です。
場面: 会議の目的を冒頭で伝えたい場合に適しています。
会議を始める時

会議を始める合図は、会議の雰囲気を決定づける重要な要素です。適切な表現を使うことで、参加者の注目を集め、スムーズに会議をスタートすることができます。以下に、状況に応じて使える基本的なフレーズを紹介します。
Okay, everyone, I think it’s about time to get started.
はい、皆さん、そろそろ始める時間だと思います。
ポイント: “about time” は「そろそろ~の時間」というニュアンスで、少し遅れて始まった場合や、始めるタイミングを見計らって使うのに適しています。
場面: 開始時刻を少し過ぎていたり、参加者が揃ったのを確認してから会議を始める場合。
Alright, let’s go ahead and begin.
よし、それでは始めましょう。
ポイント: “go ahead” は「どうぞ」「さあ」というニュアンスで、比較的スムーズに会議を始めたいときに使えます。シンプルで使いやすい表現です。
場面: 定刻通りに会議を始められる場合や、特に迷うことなく会議をスタートしたい場合。
Good morning, everyone. Shall we get started?
皆さん、おはようございます。始めましょうか?
ポイント: 丁寧な挨拶に続けて、控えめに会議の開始を促す表現です。”Shall we…?” は相手に同意を求めるニュアンスを含みます。
場面: フォーマルな会議や、参加者の意見も尊重しながら進めたい場合。
Hello everyone. Let’s kick things off.
皆さん、こんにちは。始めましょう!
ポイント: “kick things off” は「始める」「開始する」という意味のイディオムで、少しカジュアルながらも活気のある印象を与えます。
場面: 比較的フランクな雰囲気の会議や、勢いよく会議を始めたい場合。
Hi everyone. I think we can start now.
皆さん、こんにちは。そろそろ始められると思います。
ポイント: 非常にシンプルで直接的な表現です。迷わずすぐに会議を始めたい場合に適しています。”I think” を入れることで、少しだけ丁寧さを加えています。
場面: 参加者が揃っていて、すぐに会議を始めたいことが明らかな場合。
自己紹介・メンバー紹介

会議の冒頭での自己紹介は、参加者との信頼関係を築く重要な機会です。特に初めての参加者がいる場合は、簡潔かつ明確な自己紹介を心がけましょう。以下に、状況に応じて使える基本的なフレーズを紹介します。
Hi everyone, I’m Taro Yamada, and I’ll be moderating today’s meeting.
皆さん、こんにちは。山田太郎です。本日の会議の司会を務めます。
ポイント: 自分の役割を明確に伝えるシンプルな自己紹介です。”moderating” は「司会進行」という意味で、ビジネスの場でよく使われます。
場面: 会議の冒頭で、最初に自分が司会者であることを伝えたい場合。
Good afternoon. For those of you who don’t know me, I’m Yuki Tanaka, Marketing Manager.
こんにちは。まだご存じない方もいらっしゃるかと思いますが、田中由紀です。マーケティングマネージャーです。
ポイント: 丁寧な挨拶とともに、まだ面識のない参加者に向けた自己紹介です。役職も付け加えることで、より相手に伝わりやすくなります。
場面: 参加者の中に初めて会う人がいる可能性のある会議の冒頭。
Let’s quickly introduce ourselves. I’ll start. I’m Kenji Sato.
簡単に自己紹介をしましょう。まず私から。佐藤健二です。
ポイント: 参加者全員に自己紹介を促すための導入フレーズです。自分が最初に自己紹介することで、他の参加者も後に続きやすくなります。
場面: 参加人数が少なく、全員が簡単に自己紹介する時間がある場合。
Before we begin, I’d like to briefly introduce the team members present today. We have Lisa Miller, David Lee, and Akari Suzuki.
始める前に、本日参加しているチームメンバーを簡単にご紹介します。リサ・ミラーさん、デビッド・リーさん、そして鈴木あかりさんです。
ポイント: 他の参加者を紹介する際の基本的なフレーズです。名前を挙げるだけで、簡潔に紹介できます。
場面: チームメンバーが参加している会議で、他の参加者にメンバーを紹介したい場合。
Welcome, everyone. Joining us today is Mr. John Smith, who is the Head of Sales at Global Corp.
皆さん、ようこそ。本日はジョン・スミス様にご参加いただいています。グローバル社の営業部長です。
ポイント: ゲスト参加者がいる場合に、そのゲストを紹介するためのフレーズです。簡単な紹介を加えることで、他の参加者もゲストについて理解しやすくなります。
場面: 外部からのゲストが参加している会議の冒頭。
会議の目的を説明する

会議の目的を明確に説明することは、参加者全員が同じ方向を向いて議論を進めるために重要です。以下に、会議の目的を効果的に伝えるための基本的なフレーズを紹介します。
Let’s get started. The purpose of today’s meeting is to review the sales report.
始めましょう。本日の会議の目的は売上報告を確認することです。
ポイント: 非常に直接的でシンプルな表現です。”The purpose of today’s meeting is…” は定番のフレーズで、どんな会議でも使いやすいでしょう。
場面: フォーマルな会議、インフォーマルな会議の両方で使用可能。最初に明確に目的を伝えたい場合に最適です。
Good morning, everyone. We’re here today to discuss the new marketing strategy.
皆さん、おはようございます。本日は新しいマーケティング戦略について議論するために集まりました。
ポイント: 丁寧な挨拶とともに、議論する内容を伝えるフレーズです。”discuss” の代わりに “go over”(確認する)、”decide on”(決定する)なども使えます。
場面: 比較的フォーマルな会議、参加者全員に議論内容を意識させたい場合に適しています。
Thanks for coming, everyone. Today, I’d like to finalize the project timeline by the end of this meeting.
皆さん、お集まりいただきありがとうございます。本日は、この会議の終わりまでにプロジェクトのスケジュールを最終決定したいと思います。
ポイント: 参加者への感謝を述べつつ、具体的な目標を示すことで、会議の方向性を明確にします。”achieve”(達成する)以外にも、”agree on”(合意する)などが使えます。
場面: 目標が明確な会議、参加者のモチベーションを高めたい場合に効果的です。
Okay, let’s begin. Our goal for this meeting is to make a decision on the budget.
はい、始めましょう。本日の会議の目標は予算について決定を下すことです。
ポイント: “purpose” よりも少し具体的な目標を示す印象の “goal” を使用しています。比較的カジュアルな雰囲気でも使いやすい表現です。
場面: 目標達成に焦点を当てたい会議、比較的フランクな雰囲気の会議に適しています。
Hi everyone. The main thing we need to cover today is the client feedback.
皆さん、こんにちは。今日、私たちが扱うべき主なことは顧客からのフィードバックです。
ポイント: 会議で最も重要な議題を最初に伝えることで、参加者の注意を引きます。”cover” は「扱う」「取り上げる」という意味です。
場面: 議題が複数ある場合でも、特に重要なポイントを最初に強調したい場合に有効です。
アジェンダの確認

アジェンダの確認は、会議を効率的に進めるための重要なステップです。議題を最初に明確にすることで、全員が目的を理解し、会議に集中できます。以下のフレーズを使って、簡潔に会議の流れを説明しましょう。
Let’s quickly go over the agenda for today.
今日の議題を簡単に確認しましょう。
ポイント: “quickly go over” は「手早く確認する」という意味で、会議をスムーズに進める意図を示せます。
場面: 会議の冒頭、参加者への挨拶後すぐにアジェンダを提示する際。
Can we quickly review the agenda?
議題を簡単に確認してもよろしいでしょうか?
ポイント: “Can we…?” と問いかけることで、参加者に確認する姿勢を示し、丁寧な印象を与えます。
場面: 参加者の注目を集めてから、アジェンダに移りたい時。
Let’s take a look at today’s agenda.
今日の議題を見てみましょう。
ポイント: “take a look at” は「見てみる」という意味で、シンプルで直接的な表現です。
場面: アジェンダが書かれた資料が共有されている場合などに適しています。
Just to confirm, here’s the agenda for this meeting.
念のため確認ですが、本日の会議の議題はこちらです。
ポイント: “Just to confirm” は「念のため確認ですが」という意味で、改めてアジェンダを確認する際に使えます。
場面: 事前にアジェンダが共有されている場合や、参加者に再確認を促したい時。
Shall we start by looking at the agenda?
まず議題を確認することから始めましょうか?
ポイント: “Shall we…?” は提案の形を取りつつ、会議を始める合図としても使えます。
場面: 会議を始める導入として、自然にアジェンダの確認に入りたい時。
会議中につかえる司会進行の英語フレーズ

会議の司会進行、実はちょっとしたコツとフレーズを知っているだけで、グッと楽になるんです。特に英語となると、進行がスムーズにいかず、もどかしい思いをした経験がある方もいるのではないでしょうか。この記事では、そんな皆さんのために、会議を円滑に進めるための必須英語フレーズを、場面ごとにたっぷりご紹介します! これを読めば、自信を持って会議をリードできるようになりますよ。
発言を促す・意見を求める

会議で意見を求める際に役立つ、簡潔で実用的な英語フレーズを紹介します。これらは基本的な表現ばかりなので、初めての方でも自信を持って使えます。どのフレーズも参加者から意見を引き出すのに効果的で、英語会議での進行をより円滑にします。
What are your thoughts on this?
これについてどう思いますか?
ポイント: 直接的に意見を尋ねる、シンプルな表現です。
場面: 特定の議題について、誰かの意見を聞きたい時。
John, what do you think?
ジョン、どう思いますか?
ポイント: 特定の個人に発言を促す際に使います。名前を呼ぶことで、発言しやすくなります。
場面: 特定の参加者の専門知識や経験に基づいた意見を聞きたい時。
Does anyone have any comments?
何かコメントのある方はいらっしゃいますか?
ポイント: 広く参加者全体に意見を求める際に使います。発言のハードルを下げることができます。
場面: 議題に対する意見が出にくい時や、様々な視点からの意見を聞きたい時。
Perhaps we could hear from Emily?
エミリーさんからもご意見を伺えますでしょうか?
ポイント: 控えめな表現で、相手にプレッシャーを与えずに発言を促したい時に使えます。
場面: 発言が少ない参加者や、少し遠慮しているような参加者に発言を促したい時。
Do you agree with this, David?
デイビッドさん、これに賛成ですか?
ポイント: 同意を求める形ですが、意見や考えを表明するきっかけにもなります。
場面: ある提案や意見に対して、特定の参加者の賛同を得たい時や、その参加者の視点を確認したい時。
議論を整理する

議論を整理することは会議の成功に不可欠です。全員が同じ方向を向き、結論に向かって進むために、適切なタイミングで議論をまとめましょう。ここでは、その際に使える実践的な英語フレーズを紹介します。
So, to summarize our discussion…
それでは、議論をまとめますと…
ポイント: 議論の区切りで、これまでの内容を要約する際に使います。”to summarize” は「要約すると」という意味で、分かりやすく整理を始める合図になります。
場面: ある程度議論が進み、一旦内容を整理して共通理解を図りたい時。
If I understand correctly, the main points are…
私の理解が正しければ、主なポイントは…
ポイント: 自分の理解を確認しながら、議論の主要な点を明確にする際に使います。参加者も認識を共有しやすくなります。
場面: 議論が複数の論点に分かれている場合に、主要な論点を絞りたい時。
It seems like we have a few different ideas here.
いくつかの異なる意見が出ているようですね。
ポイント: 複数の意見が出ている状況を認め、議論を整理する導入として使えます。中立的な表現で、意見の対立を和らげる効果も期待できます。
場面: 意見が分かれている状況で、それぞれの意見を尊重しつつ、議論を前に進めたい時。
Let’s make sure we’re all on the same page.
全員が同じ認識であることを確認しましょう。
ポイント: 共通認識を持つことの重要性を強調し、議論の焦点を合わせる際に使います。”on the same page” は「同じ認識で」という意味のイディオムです。
場面: 議論が発散してきたと感じた時や、重要な決定をする前に認識を一致させておきたい時。
So, the key takeaway here is…
つまり、ここでの重要なポイントは…
ポイント: 議論の核心となる部分を強調し、参加者に覚えておいてほしい点を明確にする際に使います。”key takeaway” は「重要なポイント、持ち帰り事項」という意味です。
場面: 議論の終盤で、最も重要な結論や合意事項を強調したい時。
時間管理をする・議論を区切る

会議の時間管理は、効果的な進行において重要な要素です。限られた時間内で議論を進め、全ての議題をカバーするためには、適切なタイミングで区切りをつける必要があります。以下のフレーズを活用することで、スムーズな時間管理と議論の進行が可能になります。
We’re halfway through our time, so let’s try to move things along.
予定時間の半分が経過しましたので、もう少しテンポを上げていきましょう。
ポイント: 現在の時間経過を伝えつつ、進行を促す表現です。”move things along” は「物事を進める」という意味です。
場面: 会議の中盤に差し掛かり、予定時間に対して議論の進捗が遅れていると感じた時。
Shall we move on to the next item on the agenda?
議題の次の項目に移りましょうか?
ポイント: 丁寧な言い方で、議論に区切りをつけ、次の話題に移ることを提案します。
場面: ある議題について一通り議論が終わり、次の議題に移りたい時。
Let’s spend another five minutes on this, and then we’ll move on.
これについてはあと5分ほどで切り上げて、次に移りましょう。
ポイント: 具体的な時間を示して議論の区切りを提案し、時間管理を意識させます。
場面: 特定の議題に時間をかけすぎていると感じ、時間配分を調整したい時。
Before we move on, could we quickly summarize the key takeaways from this discussion?
次に進む前に、この議論の重要なポイントを簡単にまとめていただけますでしょうか?
ポイント: 議論を整理しつつ、時間管理も行うことができます。参加者に要約を促すことで、理解度の確認にも繋がります。
場面: ある議題の議論を終え、次の議題に移る前に、内容を整理しておきたい時。
We’re almost out of time, so let’s try to wrap this up.
そろそろ時間切れですので、この議題をまとめましょう。
ポイント: 時間が残り少ないことを伝え、議論を終結させることを促します。”wrap this up” は「~をまとめる、終わらせる」という意味です。
場面: 会議の終了時間が迫っており、議論をまとめなければならない時。
意見が対立した場合の調整する

意見の対立は会議では避けられません。司会者の役割は、異なる意見を建設的な話し合いに変え、全員が納得できる結論を導くことです。以下のフレーズを使って、対立を上手く調整しましょう。
It seems we have slightly different perspectives on this.
これについて、少し異なる見解があるようですね。
ポイント: 意見の相違を直接的に指摘せず、婉曲的に表現することで、場の雰囲気を悪くせずに状況を伝えられます。”slightly different perspectives” は「少し異なる視点」という意味です。
場面: 意見が対立し始めた初期段階で、穏やかに状況を認識させたい時。
Let’s try to find some common ground here.
ここで、いくつか共通点を見つけてみましょう。
ポイント: 対立している意見の間で、合意できる部分を探すことを提案します。”common ground” は「共通の基盤、共通点」という意味です。
場面: 意見が真っ向から対立している場合に、建設的な議論へと方向転換させたい時。
I understand both points of view.
どちらの意見も理解できます。
ポイント: 両方の意見を尊重する姿勢を示すことで、発言者を安心させ、冷静な議論を促します。
場面: 対立する意見が出揃った段階で、双方の意見を尊重する姿勢を示したい時。
Perhaps we can explore a compromise.
妥協点を探ってみるのはどうでしょうか。
ポイント: 対立を解消するために、お互いが譲歩できる点を探ることを提案します。”compromise” は「妥協」という意味です。
場面: 意見が対立しており、どちらかの意見を完全に採用することが難しい場合に、解決策を探りたい時。
Maybe we can come back to this later and think about it some more.
これについては後でまた戻ってきて、もう少し考えてみても良いかもしれません。
ポイント: 議論が膠着状態になった場合に、一旦保留し、改めて検討する時間を作ることを提案します。
場面: 議論が白熱し、結論が出そうにない場合に、クールダウンさせ、改めて検討する機会を設けたい時。
脱線した議論を戻す

会議が本題から外れてしまうことは珍しくありません。司会者は、参加者の意見を尊重しながらも、適切なタイミングで議論を軌道修正する必要があります。以下のフレーズを使うことで、丁寧に、かつ効果的に議論を本筋に戻すことができます。
That’s an interesting point about the office layout, but let’s get back to the main topic of the marketing campaign.
オフィスレイアウトについての点は興味深いですが、マーケティングキャンペーンという本題に戻りましょう。
ポイント: 脱線した話題(オフィスレイアウト)を認めつつ、会議の主要なテーマ(マーケティングキャンペーン)に戻ることを促す、丁寧な表現です。”get back to” は「~に戻る」という意味です。
場面: 議論がオフィス環境の話題に逸れてきたと感じた際に、穏やかにマーケティングキャンペーンの議論に軌道修正したい時。
Perhaps we can discuss the IT infrastructure in more detail later. For now, let’s focus on the budget allocation for this quarter.
ITインフラについては後で詳しく話し合うこともできるかと思います。今は今四半期の予算配分に焦点を当てましょう。
ポイント: 脱線した話題(ITインフラ)を後で取り上げる可能性を示唆することで、発言者の意見を尊重しつつ、議論を本筋(今四半期の予算配分)に戻します。”focus on” は「~に焦点を当てる」という意味です。
場面: 議論がIT関連の話題に逸れたが、今は予算配分について議論すべき優先事項がある場合に適しています。
To stay on track, let’s return to the agenda item we were discussing, which was the timeline for the project.
予定通りに進めるために、議論していた議題の項目、つまりプロジェクトのスケジュールに戻りましょう。
ポイント: 会議の目的であるアジェンダに立ち返ることを明確に伝えることで、参加者の意識を戻します。具体的な議題項目(プロジェクトのスケジュール)を挙げています。”stay on track” は「予定通りに進む」という意味です。
場面: 議論が完全に脱線してしまい、本来の議題であるプロジェクトのスケジュールから大きく外れてしまっていると感じた時。
We’re running a bit short on time, so let’s try to keep our focus on the action items for next week.
少し時間がなくなってきましたので、来週のアクションアイテムに焦点を当てて進めましょう。
ポイント: 時間管理を理由に、議論を本筋(来週のアクションアイテム)に戻すことを促します。時間制限を意識させることで、効率的な議論を促す効果も期待できます。”run short on time” は「時間が足りなくなる」という意味です。
場面: 会議の時間が限られている中で、脱線した議論が長引いており、来週のアクションアイテムの確認に戻りたい時。
Just to clarify, are we still discussing the customer feedback on the new feature?
念のため確認ですが、私たちはまだ新機能に対する顧客からのフィードバックについて議論していますでしょうか?
ポイント: 問いかけの形を取ることで、参加者に議論の方向性を再確認させ、自発的に本筋(新機能への顧客フィードバック)に戻るように促します。”Just to clarify” は「念のため確認ですが」という意味です。
場面: 議論がいつの間にか脱線していることに、参加者が気づいていない可能性がある場合に有効で、本来議論すべき顧客フィードバックの話題に戻したい時。
会議終了時につかえる司会進行の英語フレーズ

会議の終盤、時間通りに、かつスムーズに会議を終えることは、参加者の時間を尊重し、プロフェッショナルな印象を与える上で非常に重要です。ここでは、会議の終了時に司会進行役が使える便利な英語フレーズを、具体的な状況とともにご紹介します。
決定事項とアクションアイテムの確認

会議で決定された重要事項やアクションアイテムを確認する際は、明確で簡潔な表現を使うことが重要です。参加者全員が理解しやすい言葉で、決定事項を漏れなく伝えることを心がけましょう。以下に、よく使われる基本的なフレーズをご紹介します。
So, to summarize the decisions we’ve made today, we’ve approved the new marketing budget and agreed to launch the product in Q3.
それでは、本日決定した事項をまとめますと、新しいマーケティング予算を承認し、製品を第3四半期に発売することで合意しました。
ポイント: 会議で下された決定事項(マーケティング予算の承認、製品の発売時期)を具体的に示し、参加者に再確認を促す際に使います。”to summarize” は「要約すると」という意味で、明確にまとめに入る合図となります。
場面: 会議の終盤、決定事項をリストアップして確認したい時。
Let’s quickly go over the action items. Sarah, you’ll prepare the presentation slides, and David, you’ll contact the vendors.
アクションアイテムを簡単に確認しましょう。サラ、あなたはプレゼンテーションのスライドを準備し、デイビッド、あなたはベンダーに連絡してください。
ポイント: 決定事項に基づいて、具体的な行動に移す必要がある項目(プレゼン資料作成、ベンダーへの連絡)を明確にする際に使います。”action items” は「行動項目、タスク」という意味です。
場面: 決定事項の確認後、誰が何をすべきかを具体的な担当者名と共に明確にしたい時。
Just to confirm, Sarah, you’ll be responsible for preparing the presentation slides by next Monday, right?
念のため確認ですが、サラさん、来週の月曜日までにプレゼンテーションのスライドを準備することをご担当されるということでよろしいでしょうか?
ポイント: 特定の担当者(サラ)とアクションアイテム(プレゼン資料作成)、そして期日(来週月曜日まで)を紐付けて確認することで、責任の所在を明確にします。
場面: アクションアイテムの担当者と期日を明確にし、誤解を防ぎたい時。
The deadline for contacting the vendors is the end of this week, is that correct, David?
ベンダーへの連絡の締め切りは今週末でよろしいでしょうか、デイビッド?
ポイント: アクションアイテム(ベンダーへの連絡)の期日(週末)を特定の担当者(デイビッド)に確認することで、タスクの遅延を防ぎ、進捗管理を促します。
場面: アクションアイテムの期日を担当者に再確認し、認識を一致させたい時。
So, the key takeaways are the budget approval and the Q3 launch, and the action items are Sarah’s presentation and David’s vendor outreach. Are these clear for everyone?
それでは、本日の重要なポイントは予算承認と第3四半期の発売であり、アクションアイテムはサラさんのプレゼンテーション準備とデイビッドさんのベンダーへの連絡です。これらは皆さんにとって明確でしょうか?
ポイント: 会議の成果(予算承認、Q3発売)と今後の行動(サラのプレゼン準備、デイビッドのベンダー連絡)について、参加者全員が理解しているかを確認する際に使います。”key takeaways” は「重要なポイント、持ち帰り事項」という意味です。
場面: 会議の最後に、全員の理解度を確認し、認識のずれがないようにしたい時。
会議のまとめと今後の予定

会議の終了時には、これまでの議論を簡潔にまとめ、今後の方向性を明確にすることが重要です。参加者全員が会議の成果を理解し、次のステップに向けて共通認識を持てるよう、以下のようなフレーズを活用しましょう。
Okay, let’s quickly recap what we’ve covered today – the marketing plan for Q4 and the new product features.
それでは、今日話し合った内容、つまり第4四半期のマーケティングプランと新製品の機能について簡単に振り返りましょう。
ポイント: 会議の終わりに、議論された主要なポイント(第4四半期のマーケティングプラン、新製品の機能)を具体的に要約する導入として使えます。”quickly recap” は「手早く要約する」という意味です。
場面: 会議の終盤、決定事項や議論のポイントを改めて確認したい時。
Our next step is to finalize the budget proposal and submit it to the management team.
私たちの次のステップは、予算案を最終決定し、経営陣に提出することです。
ポイント: 会議の結果を受けて、今後取るべき具体的な行動(予算案の最終決定と提出)を明確に伝えます。
場面: 会議で決定したアクションアイテムや、今後の方針を共有する時。
We’ll schedule a follow-up meeting next week to discuss the feedback on the prototype.
プロトタイプに関するフィードバックについて話し合うために、来週フォローアップミーティングを予定します。
ポイント: 今後の会議や打ち合わせについて、時期(来週)と議題(プロトタイプへのフィードバック)を伝えます。
場面: 今回の会議で結論が出なかった事項や、継続して議論が必要なテーマについて、次回の予定を伝える時。
Thank you everyone for your contributions and time.
皆様、ご貢献と時間をいただきありがとうございました。
ポイント: 参加者への感謝の気持ちを伝える、基本的なフレーズです。
場面: 会議の締めくくりに、参加者全員に対して感謝を述べたい時。
We’re on track to launch the new software by the end of the year based on our discussion today.
本日の議論に基づき、私たちは年末までに新しいソフトウェアを発売するという目標に向けて順調に進んでいます。
ポイント: 会議の成果を肯定的に示し、今後の見通しや期待感(年末までの新ソフトウェア発売)を共有します。
場面: 会議が建設的に進み、目標達成への道筋が見えたと感じられる時
英語会議の司会進行の流れとやるべきことを解説!使えるフレーズも紹介のまとめ
英語会議の司会進行では、会議の目的達成に向けてアジェンダに沿って議事を進行することが大切です。
準備段階から参加者と十分にコミュニケーションを取り、当日はスムーズに議論を進められるようにします。
会議中は適切なタイミングで意見を求めたり、議論の方向性を修正したりと、ファシリテーションを心がけましょう。
本記事でご紹介したフレーズを参考に、自然な英語の司会進行ができるようになりましょう。司会進行しない方もフレーズを覚えておくことで英語会議の流れを簡単に把握することができます!