“There goes ~” の意味と使い方【英語フレーズ解説】
英語の日常会話でよく出てくる There goes ~
この記事では、
- “There goes ~“が使用される状況・タイミング
- 実際に”There goes ~“が使われるときの会話例
- “There goes ~“を効果的に使うコツ
を幅広く解説していきます。
マンガを使った説明や日常会話での例文、さらにはYouGlishを用いた実際の使い方も紹介するので、このフレーズの理解を深めていきましょう。
この記事を読むことで、「There goes ~」というフレーズの使い方が明確になります。また、類似表現との違いも理解することで、より柔軟に英語を使いこなすことが可能になります。
このフレーズをマスターすれば、英語での表現力がアップします。ぜひ最後まで読んで、日常英会話に役立ててください。
“There goes ~” の基本的な意味
“There goes ~” の直訳と基本的な解釈
「There goes ~」は、基本的には「there + 動詞 “go” + 主語」という構造を取ります。
主語には、物や人、概念など、動くものや状況を表す名詞が来ます。しかし主語が代名詞の場合は、語順が入れ替わり、“There he goes”のような順になるので注意が必要です。
“There goes ” は、直訳すると「そこに〜が行く」となりますが、いくつかの異なる文脈や意味で使用されることがあります。
基本的には下記のような訳になります
- ○○が行ってしまった
- ○○がなくなった
わかりづらいので簡単な例文で説明すると
○○が行ってしまった
There goes Sarah, always in a hurry. – いつも急いでいるサラが行ってしまった。
There goes the last train of the night. – 今夜の最後の電車が行ってしまった。
○○がなくなった
There goes my phone battery. – 携帯のバッテリーが切れた(なくなった)。
There goes my wallet. – 財布をなくした。
このような意味で使います。
“There goes ~” は、もともとあったもの・人がいってしまったという意味合いで使われます。
物やチャンスなどであれば「なくす」、人であれば「行ってしまう」という意味になりますね。
“There goes ~”はどんなときに使う?
“There goes ~”の使い方としては以下の通りです:
何かが去っていく様子を指摘する時: 物理的に何かが移動している様子、または時間が過ぎていく様子を示す時に使われます。たとえば、誰かが去っていくのを見た時に「There goes John(ジョンが行ってしまった)」と言うことができます。
機会やチャンスが失われた時: 何かの機会がもう手に入らない、または利用できなくなった状況を表すのに使います。例えば、バスが出発してしまった時に「There goes our ride(乗るはずだったバスが行ってしまった)」と言ったりします。
“There goes ~” を使うときの注意点
「There goes ~」は、口語的な表現であるため、フォーマルな場面では避けたほうがよいでしょう。ビジネスシーンや公の場などでは、より丁寧な表現を心がけましょう。
文脈を理解する
「There goes ~」は様々な状況で使われますが、それぞれの文脈で異なるニュアンスを持ちます。物理的な動きを表す場合もあれば、チャンスの喪失や人の特徴を示す場合もあります。そのため、この表現を使うときは、周囲の状況や話の流れをよく理解し、適切な文脈で使用することが重要です。
感情のニュアンスを考慮する
「There goes ~」には、諦めや失望、あるいは皮肉などの感情が含まれることが多いです。例えば、「There goes my chance…」は、何か望んでいたことが叶わなくなったときに使います。このため、ポジティブな状況やフォーマルな場では慎重に使う必要があります。
フォーマルな場では使わないようにしましょう
実際の会話での”There goes ~” の使い方
マンガでフレーズ解説
マンガのワールドトリガーの英語版でも”There goes ~“が使用されています。
これは木虎隊員が敵(ネイバー)に向かって行ってしまったときに、ユウマが “There goes kitora” と言っている場面です。
「もう向こうに行っちゃったよ」というニュアンスで使用されていることがわかりります。
マンガで実際にフレーズが使われるのを見るのは勉強になりますね
日常会話での例文
「There goes ~」というフレーズは、日常会話でよく使われます。
いくつか例文を示すので参考にしてみてください。
使用する状況: バス停で待っていると、ちょうど目の前でバスが発車してしまった。
例文: “There goes the bus. Now we’ll have to wait another 30 minutes.”
訳: 「バスが行ってしまった。これでまた30分待たないといけない。」
使用する状況: 約束の時間に友人がまた遅れてきた時。
例文: “There goes Tom, late as always. I knew we should’ve told him an earlier time.”
訳: 「トムがまたいつものように遅れてきた。もっと早い時間を伝えておくべきだったな。」
使用する状況: 期待していた昇進のチャンスが他の人に渡ってしまった時。
例文: “There goes my chance for promotion. It seems they chose someone else for the position.”
訳: 「昇進のチャンスがなくなったな。そのポジションには他の人が選ばれたようだ。」
このように、”There goes ~” は、日常会話のさまざまな場面で使うことができます。
YouGlishで”There goes ~” の使用例を見る
YouGlishでは、英語のネイティブスピーカーが実際にこのフレーズをどのように使っているかを聞くことができます。さまざまな状況での使用例を通して、フレーズのニュアンスをより深く理解することが可能です。
どのように発音しているかもわかるので参考にしてください。
“There goes ~” を効果的に使うコツ
「There goes ~」はその文脈によって意味が大きく変わることがあります。対象が物理的に移動している場合、チャンスや機会が失われたことを示す場合など、文脈をしっかりと読み取り、適切な場面で使用しましょう。
“There goes ~” の類似表現
「There goes ~」と似た意味を持つ表現やフレーズはいくつかあります。その中で、特にチャンスの喪失や何かが起こったことを示唆する文脈で使える表現をいくつか挙げます。
- So much for ~
- That’s the end of ~
- There’s ~ down the drain
- It’s all over for ~
So much for ~
意味: ~はそれでおしまい、~はもうダメだという意味で、期待していたことがダメになった時や、何かが上手く行かなかった時に使います。
例: “So much for my plans this weekend.” (今週末の予定はこれでおしまいだ)
That’s the end of ~
意味: ~の終わりだ、という意味で、何かが終わったり、終了したりした時に使います。
例: “That’s the end of our chances of winning.” (勝つチャンスはこれで終わりだ)
There’s ~ down the drain
意味: ~が無駄になった、という意味で、投資した時間や資源が無駄になった時に使います。
例: “Well, there’s all my hard work down the drain.” (せっかくの努力が水の泡だ)
It’s all over for ~
意味: ~にとっては全て終わった、という意味で、もはや望みがない状況を示す時に使います。
例: “It’s all over for our team now.” (我々のチームにはもう望みはない)
“There goes ~” の意味と使い方【英語フレーズ解説】のまとめ
“There goes ~” は、使い方によって意味やニュアンスが異なるフレーズのひとつです。
日常生活でこのフレーズを聞くことは珍しくありません。状況を正確に理解し、感情を適切に表現するためには、このような表現を知っておくことが大切です。日常会話で自然に使えるようになると、英語のコミュニケーションがよりスムーズになるでしょう。