PROGOSの対策方法を徹底解説!各Partで使える表現も紹介

- PROGOSを受けようと思っているけれど、対策方法が分からず悩んでいる…
- PROGOSで高得点を取りたい!
PROGOSは日本で最も年間受験者数の多い英語スピーキングテストであり、現在注目されています。
就職や転職の際にPROGOSの受験を求められたり、会社内で英語力判定のために使用されたりするため受験する機会も多くなってきています。

私も必要に迫られてPROGOSを受けましたが最初は思うようなスコアが取れず悔しい思いをしました。
ただ、そこから何度も受験しながら「PROGOSの問題の傾向を把握し対策方法を考える」+「AI英会話アプリ(Speak)でスピーキングを猛練習する」ことでスコアアップを達成しました!

この記事では、そんな私がPROGOSの概要から、高得点獲得のための各Partごとの対策方法、そしておすすめの学習方法まで徹底的に解説していきます。試験で使える具体的な表現方法も紹介しているので、参考にしてみてください。
この記事の著者

名前 / Name
イチロー
実績 / Achievements
グローバル製薬企業の研究職で英語会議をこなす
TOEIC L&R 900点
CEFR B2 high and above (PROGOS)
海外学会での受賞歴あり
PROGOSとは?

レアジョブが開発したAIビジネス英語スピーキングテスト

PROGOSは、オンライン英会話サービスで有名なレアジョブが開発したAIを活用したビジネス英語に特化したスピーキングテストで、幅広く仕事で使えるスピーキング力を測定することができます。
従来のスピーキングテストでは、試験官と対面したり、録音した音声を提出したりする必要がありました。しかし、PROGOSはスマートフォンやパソコンさえあれば、いつでもどこでも受験することが可能です。
テスト結果はAIが採点し、すぐにフィードバックが得られます。自分の英語力を客観的に把握することで、今後の英語学習に役立てることができます。
国際評価指標のCEFRに準拠しており企業の英語力評価にも活用されている

PROGOSは、その質の高さと利便性の良さから、多くの企業で英語力評価ツールとして導入されています。企業は採用活動や社員研修の効果測定などにPROGOSを活用し効率的に社員の英語力を把握するようになってきています。
PROGOSの良い点として、国際標準であるCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)に準拠していることが挙げられます。
CEFRは世界共通の語学力を測る指標なので、自分のスピーキング力がCEFRの評価基準でどのレベルにあるか判断できるため、外資系企業への転職や海外赴任を目指す方にとっても、PROGOSで高得点を取っておくことは大きなアドバンテージにつながります。
料金がリーズナブル (現在はアプリで無料で受験可能)
PROGOSは、1受験550円(税込)で受験可能です。
しかも現在ならスマートフォンアプリで無料で受験することができます。アプリをダウンロードし、アカウントを作成すれば、すぐに受験が可能です。
アプリ版では、1日1回無料で受験することができます。何度も受験することで、問題に慣れたり、自分の弱点克服に繋げることができるので積極的に活用しましょう。
PROGOSの試験内容

PROGOSはオープンクエスチョン形式の約20分で完結するビジネス英語スピーキングテストです。
PROGOSは、全部で5つのPartに分かれており、それぞれ異なる形式で出題されます。
Part1:インタビュー

Part1では、仕事、趣味など、身近なテーマについて質問されます。
問題文は表示されず、音声だけなのでリスニング力も必要になります。
- 設問数:10問
- 準備時間:なし
- 回答時間:各20秒
回答の的確さと質全般が評価されます。
Part2:音読

Part2では、英文が表示され、その英文を音読します。
- 設問数:8問
- 準備時間:なし
- 回答時間:各10秒
制限時間内に、正確な発音とイントネーションで音読することが求められます。
Part3:プレゼンテーション

Part3では、あるトピックについて話します。話に盛り込む内容を提示されるので、その内容に沿って話す必要があります。
- 設問数:1問
- 準備時間:40
- 回答時間:60秒
このPartでは長い説明をどのように行っているかを評価しています。
Part4:グラフを用いたプレゼンテーション

Part4では、グラフや図表が表示され、そのデータを読み取って説明する問題が出題されます。
- 設問数:1問
- 準備時間:40
- 回答時間:60秒
グラフは1つ提示され、準備時間(40秒)の後に、1分間のスピーチを行います。
Part4では、グラフや図表を正しく読み解き、相手に分かりやすく説明する能力が求められます。
Part5:ロールプレイ

Part5では、ビジネスシーンを想定したロールプレイ形式の問題が出題されます。
状況設定と、相手役となる人物の情報が書かれた画面が表示され、準備時間(40秒)の後に、ロールプレイを行います。
- 設問数:複数
- 準備時間:40秒
- 回答時間:各回答につき30秒
パート5では、相手の立場や状況を理解し、適切なコミュニケーションをとる能力が試されます。
PROGOSで高得点を取るための基本的なテクニックと勉強方法
私もPROGOSを受験していたのですが、約2週間でA2 highからB2 highまでスコアアップできました。
そのテクニックと勉強方法を紹介します!
- 時間制限ギリギリまで話し続ける
- 質問の意味がわからなくても黙らずに話し続ける
- 無料のアプリ版のPROGOSを何度も受けて問題の傾向を把握し復習して、次回は言えるようにする
- 瞬間英作文でスピーキングの練習する
テクニック①:時間ギリギリまで話し続ける
PROGOSでは解答時間はかなり重要なポイントです。
PROGOSの公式ページに書いているわけではないのですが、自分が何度もPROGOSを受ける中で短い簡潔な答えをしたときよりも、長く話していた方がスコアが高い傾向がありました。
同じ会社の同僚と話していても、話し続けたほうが高得点が出やすいという認識でしたし、Xでも同じような意見の方がいたので、制限時間いっぱい話し続けることはスコアアップにつながると思ってます。
たとえば
What food do you like to eat?
という質問が来た際に、
I like sushi
という返答も正しいのですが、高スコアを目指すには
I like sushi because it’s simple and delicious. The fresh fish and rice are a perfect match. My favorite is salmon sushi, but I also enjoy tuna and shrimp. Sushi is healthy.
みたいに長く話す必要があります。話している途中に制限時間が来て中途半端になってもいいので長く話しましょう!
テクニック②:質問の意味がわからなくても黙らずに話し続ける
Part1とPart5に関しては質問が書いておらず、リスニングして聞き取る必要があります。
リスニングの際に意味があまりわからない場合でも、黙っているより少しでも話す方がスコアは高くなります。
聞き取れた単語があれば、そこから想像を膨らませて答えましょう。間違ったことを答えたからといってスコアが下がることはないです。
むしろ正しい受け答えでなくても話した分だけスコアが上がる可能性があります。
考える時間が必要な場合や、質問の意味がわからない場合は、沈黙してしまうのではなく、時間稼ぎのフレーズを使いましょう。
例えば、「Let me see…」「Well…」「That’s an interesting question.」といったフレーズを使うことで、自然な流れで時間を稼ぐことができます。
ただし、時間稼ぎのフレーズばかり使うと、不自然な印象を与えてしまう可能性があるので、ほどほどにしておきましょう。
勉強方法①:無料のアプリ版のPROGOSを何度も受けて問題の傾向を把握しつつ復習する
試験対策の王道なのですが、過去問を解いて傾向を把握して対策することでスコアがあがります。
特にPROGOSはPart1~5まで形式が決まっているので、それぞれのPartは似たような問題が出ることが多いです。
PROGOSのアプリ版は現在1日1回無料で受験できるので、受験して答えられなかったところを復習することで効率的にスコアアップが狙えます。
勉強方法②:AI英会話アプリでスピーキングの練習する

PROGOS試験で高得点を取るためには話し続けるのが重要だと言いました。
ただ20秒から40秒間英語を話し続けるって大変です。
話し続けるためにはスピーキングの練習が必要ですが、それにはAI英会話アプリのSpeak (スピーク)が個人的におすすめです。
最新の研究では従来の指導よりもAI英会話がスピーキング能力を向上させるという報告もあるほどスピーキングの練習にはAIが有用と言われています1。AI英会話サービスもいろいろな種類があり私もたくさんのアプリを使ってきましたが、中でもSpeakはダントツに使いやすいです。
PROGOS対策にSpeak (スピーク)アプリがおすすめな理由
- 相手がAIなので、間違っても恥ずかしくなく、がんがんアウトプットできるので効率的にスピーキングの練習が可能です
- SpeakのAIはミスや不自然な表現を瞬時に指摘し、文法的な解説までやってくれます。さらに、苦手な表現や文法ミスをもとにオリジナルの練習問題(カスタムレッスン)を作成してくれるので、PROGOSで求められる「論理的な回答」や「話の構成力」を強化できます
- 多くのAI英会話アプリでは「きちんと発音しているのに聞き取ってもらえない」といった不満が発生しがちですが、Speakは普段の話し方でも正確に聞き取ってくれるため、ストレスなくスピーキング練習が続けられます

Speakは「会話のミスをすべて指摘してくれる」、「音声認識機能がしっかりしている」という点で、他のAI英会話アプリよりも優れています。
もしAI英会話アプリでも全然話せない。。。という方には、日本語を英語に訳す瞬間英作文もおすすめです。
瞬間英作文トレーニングをやり続けると、頭の中で考えたことを英語としてパッと話すことができるようになります。
今はアプリで瞬間英作文ができるようになっていて、実際に私はスピフルを使って練習していたことがあります。

スピフルはビジネス関連のお題がメインなので、瞬間英作文をやりたい社会人にとっては最適です。
Speak (スピーク)とスピフルはどちらも有料のアプリですが、無料体験が1週間もあるので計2週間やり続けるだけでも確実にPROGOSのスコアアップは狙えます。
ちなみにおすすめのスピーキングアプリを紹介している記事もあるので他のスピーキングアプリも興味がある方はこちらも見てみてください。

ここからは各パート別の対策方法を紹介していきます。
PROGOS対策_Part1:インタビュー
Part1について対策方法を2点とどんなタイプの問題が出題されるか紹介します。
対策①:時間間隔を養う
PROGOSのPart1「インタビュー」では、英語で質問されて、それに対して20秒以内に答えます。
最初は20秒の時間感覚がわからないと思うので、サンプル問題などで練習してどのくらいの解答時間か練習しておくのがおすすめです。
対策②:問題が聞き取れなくても話し続ける
問題は英語音声のみで文字では出題されないため、聞き取りがうまくできないと質問の内容が理解できません。もしそのような状況になっても無言で終わるのはやめましょう。
とりあえず、聞き取れたワードから問題を推測して何でも良いので時間いっぱい回答することで点数が上がります。
想定される質問と解答例
Part1に関しては仕事に関連する質問が多いですが、日常生活・趣味についてなど仕事以外の質問もいくつかあります。
Part1の質問と解答例をいくつか紹介するので参考にしてみてください。
仕事について
Question: How do you handle stress at work?
Answer: To handle stress at work, I take short breaks throughout the day to clear my mind. I also practice deep breathing exercises and try to stay organized to avoid feeling overwhelmed. If the stress is related to a specific task, I break it down into smaller, manageable steps.
Question: What are the benefits of working from home?
Answer: Working from home offers several benefits, such as increased flexibility and reduced commute time. It allows for a better work-life balance and can lead to higher productivity. Additionally, it provides a comfortable working environment, which can reduce stress and improve overall job satisfaction.
Question: What motivates you to work hard?
Answer: I am motivated by the desire to constantly learn and grow. I enjoy taking on new challenges and expanding my skillset. Seeing a project through to completion and knowing that my efforts have made a difference is incredibly rewarding.
日常生活・趣味について
Question: What hobbies do you enjoy in your free time?
Answer: In my free time, I enjoy reading books, especially mystery novels. I also like going for long walks in the park and cooking new recipes. These activities help me relax and unwind after a busy week.
Question: What do you usually do to relax after work?
Answer: After a long day at work, I like to unwind by listening to music. It helps me de-stress and forget about the challenges of the day. Sometimes I listen to calming classical music, and other times I prefer upbeat pop music to lift my spirits.
PROGOS対策_Part2:音読
Part2「音読」では、正確な発音とイントネーションで、スムーズに英文を読む能力が試されます。
対策①:強調やイントネーションを意識する
ただ単調に読むのではなく、強調やイントネーションを意識すると点数がUPしやすいです。
疑問形だったら語尾を上げる、驚いているような文章であれば強く発音して驚いたような感じを出す、など少し大げさに発音することを心がけましょう。
対策②:発音学習アプリで日々練習する
発音に関しては普段から練習してある程度意識せずに使いこなせるようになることが重要です。
今はELSA speakなど優秀な発音学習アプリがあるので活用して勉強しておきましょう。

発音やイントネーションは日々の積み重ねが重要です。
PROGOS対策_Part3:プレゼンテーション
Part3「プレゼンテーション」は、与えられたテーマについて指示された項目を満たしながら答える必要があります。制限時間は60秒なのでプレゼンテーションと言いつつも、指示された項目について詳細に話していけばそれだけで終了します。
対策①:基本的には指示に従って話すだけでOK
Part3の質問内容は下記のようにTaskが指示され、言うべきことが3つ設定されます。
Presentation task:
Talk about an important meeting you attended
you should say:
- where it was
- what it was about
- why it was important
この「you should say」に書いてある3つのことについて詳細に答えていけばOKです。1つに対して約15~20秒くらいを目安に話していくとちょうどよいくらいで終わります。
対策②:止まらずに話し続ける
Part3に関しては対策はあまりなく、できるだけ止まらずに話し続けることが重要です。準備時間が40秒あるので、話の構成を考えて流れを決めておきましょう。
PROGOS対策_Part4:グラフを用いたプレゼンテーション
Part4「グラフを用いたプレゼンテーション」では、提示されたグラフを正確に読み取り、分かりやすく説明する能力が求められます。
グラフの種類と特徴
PROGOSのPart4では様々なグラフが用いられます。中でも折れ線グラフと棒グラフが多い印象です。
- 棒グラフ:複数の項目の量を比較する際に用いられます。
- 折れ線グラフ:時間の経過に伴う変化を表現する際に用いられます。
対策①:データの推移を表す動詞・形容詞を覚える
グラフのデータ推移を説明する際は、適切な動詞や形容詞を使い分けることで、より分かりやすく説明することができます。よく使う単語を覚えおきましょう。
- 上昇:increase / rise / go up / grow / climb / soar
- 下落:decrease / fall / drop / decline / reduce / plummet
- 横ばい:remain stable / level off / stay the same
これらの動詞や形容詞は、変化の度合いによって使い分けることも重要です。
例えば、「増加」を表す場合でも、「slightly increase(わずかに増加)」、「dramatically increase(劇的に増加)」のように使い分けることで、より正確に変化を表現できます。
数値を正確に伝える表現
グラフの数値を伝える際には、正確に伝えることが重要です。
- 約~:「approximately」「about」「around」
- 以上:「over」「more than」
- 以下:「under」「less than」
グラフを比較・分析する表現
複数のグラフを比較したり、分析したりする際には、以下の表現を使うと便利です。
- 「compared to…」
- 「while…」
- 「in contrast to…」
- 「similarly…」
これらの表現を使いこなすことで、グラフを用いたプレゼンテーションをより効果的に行うことができます。
PROGOS対策_Part5:ロールプレイ
Part5「ロールプレイ」では、与えられた状況設定に基づき、適切なコミュニケーションが取れるかどうかの能力が試されます。
対策①:会話のやりとりであることを意識する
PROGOS part5では、様々なビジネスシーンを想定した状況での会話が中心となります。
事前に背景情報と押さえておくべきポイントが伝えられるので、そこを抑えつつ質問に対して答える必要があります。
Part5も質問に答えるという意味ではPart1やPart3と似たような感じですが、連続的なやりとりになるのでそこを意識してきましょう
対策②:ロールプレイで使える表現を覚える
会話のやりとりでは、以下の表現を覚えておくと便利です。
- 相手の意見に同意する場合
- “I agree.” → 「賛成です」
“That’s right.” → 「その通りです」
“Exactly.” → 「まさにその通り」 - 相手の意見に反対する場合
- “I’m not sure.” → 「ちょっと違うかも」
“I don’t think so.” → 「そうは思いません」
“Not really.” → 「あまりそうじゃないです」 - 自分の意見を述べる場合
- “From my perspective, …” → 「私の視点では…」
“In my opinion, …” → 「私の意見では…」
“I’d say that …” → 「私としては…だと思います」
PROGOSの対策方法を徹底解説!各Partで使える表現も紹介のまとめ
本記事では、AIビジネス英語スピーキングテスト「PROGOS」の対策方法を徹底的に解説してきました。PROGOSは、グローバル社会で求められるビジネス英語力を測定し、企業の英語力評価にも広く活用されています。
PROGOSの試験内容は、インタビュー、音読、プレゼンテーション、グラフを用いたプレゼンテーション、ロールプレイの5つのパートで構成されており、それぞれに適した対策が必要です。
全体を通して、発音・アクセントの練習、文法・語彙力の向上、ビジネスシーンを想定した表現の学習が重要です。
各パートの対策では、想定される質問への回答練習、正確な発音とイントネーションの習得、論理的な構成を意識したプレゼンテーションスキルの向上、グラフ分析や数値の伝え方、ビジネスシーンでの適切な対応力の養成などが求められます。
PROGOSの対策を通じて、ビジネス英語力を向上させることは、グローバル社会での活躍につながります。この記事で紹介した方法を実践し、自信を持ってPROGOSに挑戦してください。
- 【参考文献】
1. Qiao, H., & Zhao, A. (2023). Artificial intelligence-based language learning: Illuminating the impact on speaking skills and self-regulation in Chinese EFL context. Frontiers in Psychology, 14, Article 1255594. https://doi.org/10.3389/fpsyg.2023.1255594 ↩︎