英語会議の挨拶フレーズ徹底解説|3つの基本型・シーン別表現を紹介!

英語会議の経験が少ない社会人が最初にとまどうのが、「挨拶」です

私も英語の会議に初めて参加したとき、慌ててしまい最初の挨拶を飛ばしてしまったことがあります。
挨拶は型が決まっているため、ポイントとなるフレーズさえ押さえれば怖くありません。実際、定番の例文を覚えてからは自信を持って挨拶できるようになり、会議への移行もぐっとスムーズになりました。
この記事では、さまざまなシチュエーションでの挨拶フレーズを紹介します。これらを身につければ、英語初心者でも英語会議での挨拶に困ることはなくなります。
さまざまなシチュエーションに対応できるように多くの例文・フレーズを紹介します。
自分が使えそうなフレーズを探して覚えて英語会議に備えましょう!
この記事の著者

名前 / Name
イチロー
実績 / Achievements
グローバル製薬企業の研究職で英語会議をこなす
TOEIC L&R 900点
CEFR B2 high and above (PROGOS)
海外学会での受賞歴あり
英語会議での挨拶の重要性

英語の会議では、冒頭のひと言が“空気”を決めます。ここでは挨拶が大切な理由を3つに分けてに説明します。
参加者の第一印象を決める
人は初対面で「信頼できるか」と「仕事ができそうか」をほぼ瞬時に見極めます。社会心理学の大規模レビューによれば、この2軸だけで第一印象の 80〜90 % が説明できると示されています1。
つまり冒頭の挨拶がしっかりできていれば、その後の議論で「この人の話を聞こう」という空気を作りやすくなります。逆に言うと、挨拶があまり上手ではない場合、信頼してもらいづらくなってしまうので注意が必要です。
会議の流れと成果に直結する
医療・教育分野の会議を対象にした実務研究では、会議冒頭の段取り(挨拶・目的共有・時間配分)が参加者の満足度とアウトカムを大きく左右することが報告されています2。
つまり挨拶に合わせて目的や時間配分を簡潔に伝えると、議論がぶれず、決定も速くなります。

挨拶を含めた英語会議の最初の段取りが、会議の成功を左右します!
多文化チームでの信頼を築く土台
多様なバックグラウンドを持つメンバーが集まるグローバル環境では、心理的安全性と信頼構築がチーム効果を高める鍵になります。
1,118 名・161 チームを対象とした国際調査では、文化的多様性が高いほど “挨拶による心理的安全性” が成果に直接プラスの影響を与えると結論づけています3。
つまり丁寧な挨拶で相手に「協力する気持ち」を示し、信頼関係を構築することができます。
英語会議の「挨拶」3つの基本型

英語で始まる会議は、「最初のひと言」でその後の雰囲気も成果も大きく変わります。
とはいえ、挨拶には決まった方があるので覚えてしまえばどんな会議にも応用できます。
ここでは相手との距離感やシーンに合わせた“3つの型”をまとめました。すべて短く2~3文程度なので、自分の状況に合わせて微調整しながら覚えてみてください。
シーン | 挨拶の型 | Tips |
初対面メンバーがいるミーティング部署横断プロジェクト | 1. 挨拶 2.自己紹介・役割 3.目的 | 大定番となるフォーマット。会議の8割はこれでOK |
社外クライアントや経営層が出席する公式な会議 | 1. 感謝 2. アジェンダの共有 3. 開始宣言 | フォーマルな会議で使える |
チーム内ミーティング | 1. 挨拶 2. アイスブレイク | カジュアルなチームミーティングに最適 |
挨拶+自己紹介・役割+目的 ─ 初対面シーンの鉄板
初対面メンバーがいるミーティングや部署横断プロジェクトで、大定番となるフォーマットです。
Hello everyone, nice to meet you.
「皆さん、はじめまして。」
I’m Keiko Tanaka, the lead data analyst for this project.
「本プロジェクトのリードデータアナリスト、田中恵子です。」
I’m here to explain today’s findings.
「本日の調査結果をご説明します。」
「挨拶⇒自己紹介・役割⇒目的」という流れで話すことで、挨拶をしつつ自分がなぜこの会議に出席しているのかを簡潔に伝えられます。

役割や目的の部分は自分の役職や仕事内容に合わせて変更し、自分の定番挨拶フレーズを作ってみてください!
具体的な自己紹介・役割のフレーズは【丸暗記推奨】英語会議で使える自己紹介例文を解説!メンバー紹介でも使えるフレーズ31選という記事でも解説しているので参考にしてください。
感謝+アジェンダの共有+開始宣言 ─ フォーマルな場面で安心
社外クライアントや経営層が出席する公式な会議で使えるフォーマットです。
Thank you all for taking the time to join today.
「本日はお時間をいただき、ありがとうございます。」
First, we’ll review last quarter’s KPIs, then discuss the roadmap.
「まず前四半期のKPIを確認し、その後ロードマップを議論します。」
With that, let’s get started.
「それでは、始めましょう。」
最初に会議に集まってくれた方々への感謝を伝えてから、アジェンダの説明⇒開始の宣言という流れでスムーズに進めることができます。
挨拶+アイスブレイク ─ カジュアルに空気を和ませる
チーム内ミーティングやオンライン会議で空気を和ませ、参加者の集中力を高めるためのフォーマットです。
How’s everyone doing today?
「皆さん、元気ですか?」
Is anyone else feeling this crazy heat lately?
「最近のこの暑さ、皆さんもこたえていませんか?」
このアイスブレイクが3つのフォーマットの中で一番難しいかもしれません。アイスブレイクの話題を探すのが大変で、毎回同じものだと通用しないからです。
アイスブレイクに関しては別記事の【例文多数】英語会議でのアイスブレイクの重要性と定型文を紹介!で紹介しているので興味があればみてください。
シーン別・挨拶フレーズ早見表【保存版】
ここでは英語会議の冒頭の挨拶で使えるフレーズをシーン別にまとめて解説します。
自分の中でしっくりくる表現があれば、さきほど紹介した3つの型と組み合わせて使ってみてください。
初回ミーティングの挨拶
初回ミーティングはある程度しっかり挨拶する必要があります。そんな初回ミーティングで使える挨拶表現をまとめました。
英語フレーズ | 日本語訳 |
Hello everyone, my name is [Your Name], and I’m [Your Position]. | 皆さん、こんにちは。私は[あなたの名前]で、[あなたの役職]です。 |
Nice to meet you. This is my first time meeting most of you. | 皆さん、初めまして。ほとんどの方とは初対面です。 |
Thank you for inviting me to this meeting. | この会議に招待していただき、ありがとうございます。 |
Thank you all for gathering here today. | お集まりいただき、ありがとうございます。 |
Thank you for coming today. | 本日はお越しいただきありがとうございます。 |
I’m very pleased to have the opportunity to speak in front of you today. | 本日皆様の前でお話させていただくことを非常にうれしく思っています。 |
I’m thrilled to be meeting so many of you. | こんなに多くの方にお会いできて、ワクワクしています。 |
I’m looking forward to our discussion today. | 今日の議論を楽しみにしています。 |
Thank you all for being here. Let’s begin. | 皆さん、出席いただきありがとうございます。始めましょう。 |
I appreciate everyone taking the time to meet today. Let’s kick things off. | 今日は時間を割いて参加していただき、ありがとうございます。それでは始めましょう。 |
定例/続きの会議の挨拶
もうすでに数回ミーティングをしており、その続きの会議で使える挨拶のフレーズを紹介します。
英語フレーズ | 日本語訳 |
It’s good to see you again. | 再びお会いできてよかったです。 |
It’s a pleasure to meet you again. | 再びお会いできて嬉しいです。 |
I’m happy we’re meeting again. | 再び会えて嬉しいです。 |
I’ve been looking forward to seeing you again. | 再びお会いできるのを楽しみにしていました。 |
Long time no see, it’s great to catch up. | 久しぶりですね、再会できてうれしいです。 |
Let’s pick up where we left off. | 前回終わったところから続けましょう。 |
Any updates on the action items from last time? | 前回のアクションアイテムについて何か進捗はありますか。 |
Firstly, let’s recap our last discussion. | まず、前回の議論を総括しましょう。 |
I’d like to thank you all for your contributions last time. | 前回のご貢献に感謝いたします。 |
オンライン会議開始時の挨拶
近年オンラインで英語会議を行うケースが増えています。オンライン会議の冒頭で使えるフレーズを紹介します
英語フレーズ | 日本語訳 |
Good [morning/afternoon/evening], thanks for joining us online. | おはようございます/こんにちは/こんばんは、オンラインで参加いただきありがとうございます。 |
Thank you for joining this virtual meeting. | このオンライン会議に参加いただきありがとうございます。 |
It’s nice to see so many faces here, even if it’s just on screen. | スクリーン越しでも、こんなに多くの顔を見られて嬉しいです。 |
Can everyone hear me okay? | 皆さん、私の声は聞こえますか? |
Is my screen visible to everyone? | 画面は皆さんに見えていますか? |
Let’s wait a few more minutes for others to log on | 他の人がログインするまで、もう少し待ちましょう。 |
Could everyone please turn on their cameras for better engagement? | より効果的な対話のために、皆さんカメラをオンにしていただけますか? |
接続遅延・再接続時の挨拶
オンライン会議で音声や画面が止まると、参加者の集中は一気に切れがち。再接続後のひと言で場を整え、再び議論に戻しましょう。
英語フレーズ | 日本語訳 |
Thanks for waiting, everyone. | 皆さん、お待たせしました。 |
Sorry about the connection issues. | 接続トラブルでご迷惑おかけしました。 |
Can you hear me clearly now? | 今は声、聞こえていますか? |
Let me quickly recap what we were discussing. | 先ほどの内容を簡単に振り返ります。 |
If the screen freezes again, I’ll switch to audio only. | 画面が再度固まったら音声のみで進めます。 |

オンライン会議の場合、トラブルはつきもの。トラブル後の一言を覚えておくと安心です。
挨拶フレーズを覚えたら練習して身につけよう

英語会議で使える挨拶フレーズを紹介しましたが、使えそうなフレーズはありましたか?
自分が使えそうなフレーズを見つけたらあとは練習あるのみです。自然と口からでるように何度も音読してみてください。
より効果的な習得方法は英語会議のシチュエーションで使ってみることです。オンライン英会話には英語会議用のレッスンを用意しているところも多いので、まずはオンラインレッスンで気軽に練習するところから始めてみるのがおススメです!
ビジネスにおすすめのオンライン英会話は【2025年最新版】ビジネス向けオンライン英会話のおすすめランキング!人気18社を徹底比較という記事で詳細に解説しているので、ぜひ見てください。
英語会議の挨拶フレーズ徹底解説|3つの基本型・シーン別表現を紹介!のまとめ
この記事では、英語会議の挨拶について解説しました。
挨拶については定型文を覚えて自分の型を作ってしまえば怖くありません。この記事を参考にしっかり準備して英語会議に望みましょう!
挨拶だけでなく、英語会議の始め方全般について知りたい方は英語会議の効果的な始め方:基本フレーズと会議オープニングのポイントを解説の記事が英語会議の始め方について網羅的に説明しているので参考にしてみてください!
- 1. Cuddy, A. J. C., Fiske, S. T., & Glick, P. (2008). Warmth and competence as universal dimensions of social perception: The stereotype content model and the BIAS map. In M. P. Zanna (Ed.), Advances in Experimental Social Psychology (Vol. 40, pp. 61–149). https://doi.org/10.1016/S0065-2601(07)00002-0 ↩︎
- 2. LeBlanc, L. A., & Nosik, M. R. (2019). Planning and leading effective meetings. Behavior Analysis in Practice, 12(3), 696–708. https://doi.org/10.1007/s40617-019-00330-z ↩︎
- 3. Verwijs, C., & Russo, D. (2024). The double-edged sword of diversity: How diversity, conflict, and psychological safety impact software teams. IEEE Transactions on Software Engineering, 50(1), 141–157. https://doi.org/10.1109/TSE.2023.3339881 ↩︎