【私はこれで乗り切った】英語会議についていけない・聞き取れない時の対処法を紹介

- 会議中ただ黙ってうなずいているだけで、何を言っているのかさっぱりわからなくて辛い
- 英語会議が始まると、頭が真っ白になってしまう
英語会議に参加したことのある人のほとんどは、「ついていけない」、「聞き取れない」と感じたことががあるのではないでしょうか
日本人にとって、英語会議の英語を理解するのは本当に難しいです。ネイティブレベルの英語力がない限り、最初から「英語会議なんて余裕だよ!」という人はいないはず。

私も英語会議についていけず、嫌すぎて会議の数日前から憂鬱になってました…
そんな英語会議についていけなった私ですが、いろいろ対策して何とか英語会議を無難にこなせるようになってきました。
これはなぜかというと、以下の2つをやったことが大きかったです
- 事前準備・会議のフォローアップを徹底的にやった
- 英語学習はリスニングに絞って集中的に取り組んだ
英語会議には何の準備もせずに臨む場合と、入念に準備をして臨む場合では、会議内容の理解度や質問のしやすさに大きな差が生まれます。

事前にしっかり準備しておけば、英語での会議も決して怖くありません!
学習時間の配分について言えば、スピーキングは後回しでOK。
まずはリスニング学習に集中してください。
リスニングで会議の内容を正確に把握できれば、その場で発言できなくても、会議後にフォローすることで十分対応できます。逆にリスニングが不十分なままでは、会議中に内容を理解できずに終わり、終了後も自分が何をすべきか把握できません。
リスニングはもう全部理解している!スピーキングも練習したい!という方には英語会議ロールプレイがおすすめです。詳しくは記事の最後の方で紹介しているので興味のある方はどうぞ
この記事の著者

名前 / Name
イチロー
実績 / Achievements
グローバル製薬企業の研究職で英語会議をこなす
TOEIC L&R 900点
CEFR B2 high and above (PROGOS)
海外学会での受賞歴あり
英語会議で「ついていけない」「聞き取れない」3つの理由

英語会議に参加すると、「話についていけない」「相手の言っていることが聞き取れない」と感じることは珍しくありません。その原因を理解することで、効果的な対策が立てやすくなります。ここでは、英語会議でつまずきやすい3つの主な理由を解説します。
1. リスニング力・音声知覚スキルの不足
英語会議で話が聞き取れない大きな理由の一つは、音を正確に認識する力、つまり音声知覚が不十分であることです。
英語は日本語に比べて音のバリエーションが豊かで、音のつながりや脱落も頻繁に起こります。そのため、単語単位で覚えているだけでは実際の会話に対応しきれません。
英語の音声変化について
英語は単語を一語ずつ区切らず、話しやすさを優先して音を滑らかに変化させます。たとえば、単語同士がくっついて get up → ゲラップ のように聞こえる「リンキング」、言いにくい子音が落ち next day → nex day になる「脱落」などが代表例です。
この音声変化の仕組みを知ると、速い会話で「知らない単語が急に出た」と感じる多くが音声変化によるものだと分かり、リスニング対策がぐっと楽になります。
2. 背景知識・語彙力の不足
英語が聞き取れても、意味が理解できないと感じる場合、その背景には語彙力や関連知識の不足があることがあります。

日本語の会議でも不慣れな分野だと、よくわからないまま終わることもありますよね…
会議では特定の業界用語や略語が多く使われます。これらを知らなければ、話の流れを把握するのが難しくなります。
たとえば、IT業界の会議で「API」や「cloud-native」といった言葉が頻繁に使われますが、これらの意味が曖昧だと内容についていけません。
英語会議に臨む前に、よく使われる単語やフレーズを整理しておくことが大切です。
3. 情報処理・意味理解の遅さ
英語の会話はスピードが速く、次々と情報が流れていきます。そのため、聞こえた英語をすぐに理解し、内容を頭の中で整理する「情報処理力」が求められます。
理解に時間がかかっていると、会話のテンポについていけず、気づいたら次の話題に進んでいるということも…
この課題を克服するには、英語を「日本語に訳して理解する」のではなく、「英語のまま理解する」ことが必要です。
また、要点を素早くつかむスキルも重要です。すべてを完璧に理解しようとせず、キーワードや話の流れを押さえることを意識しましょう。
これで会議も怖くない!事前準備・フォローアップの方法

しっかりと準備とフォローアップを行えば、自信を持って臨むことができます。実際に論文でも会議の成功には事前準備が不可欠だということが言われています1,2。
特に英語会議など、言語や文化の壁がある場合には事前準備がさらに重要に。ここでは、実際に私がやっていた会議の前後で実践すべきポイントをご紹介します。
事前準備①:会議の目的を把握する
会議に参加する前に、まず「何のための会議か」を明確にしておきましょう。目的がわかれば、自分がどんな発言をすべきか、どんな情報が必要かが見えてきます。
例えば、プロジェクトの進捗報告会議では、自分の担当部分の進行状況を整理しておく必要があります。また、何かを決定する会議では、自分の意見を事前に準備しておくことが大切です。

英語会議の目的を把握することで自分が何をするべきか見えてきます!
事前準備②:背景知識をできるだけ入れておく
会議での理解度を高めるには、背景知識を事前にインプットしておくことが必須です。日本語の会議でも自分の専門外の会議に出席すると「何言ってるの?」となった経験はないでしょうか?
逆に自分がよく知っている業界・分野の会議であれば、英語会議で聞き取れない箇所があっても概要が理解できるはずです。

もし背景知識に不安がある場合は、日本語でよいので事前に勉強しておくと会議についていきやすくなります。
事前準備③:会議に出てきそうな単語を覚える
業界用語やプロジェクト特有の単語をあらかじめ把握しておくと、聞き取りスムーズになります。

知らない英単語が出てくると、「この単語の意味は何?」と気になって、その後の会話が耳に入っていかないことも…
- 事前に議題を確認する
- 関連する専門用語をリストアップする
この準備だけでも、理解度が大きく変わります。
今なら生成AI (ChatGPT) に聞いて単語をリストアップがおすすめ
今だと生成AI (ChatGPTなど)に「〇〇に関係する英語会議があるのですが、会議に出てきそうな単語・フレーズをリストアップして」と聞くと、会議で出てくる可能性がある単語・フレーズを教えてくれます。最近はAIの性能も上がっているのでおすすめです。
事前準備④:事前に資料が共有されたら完璧に理解する
会議の前に資料が確認できる場合は、しっかりと読み込み内容を把握しておきましょう。わからない単語があれば事前に調べて完璧に理解しておくのが良いです。
特にグラフや図表は、会議中に説明される前に理解しておくと、話の流れについていきやすくなります。

もし資料が共有されない場合は、発表者に「事前に共有してもらうことはできますか?」と聞くのもアリです。意外と個人的に資料を送ってくれることも。
事前準備⑤:会議で使いそうなフレーズを事前に考えて英語で言えるようにする
英語会議では、言いたいことをその場で英訳するのは難しいもの。あらかじめ使いそうなフレーズを準備しておくことで、焦らず話すことができます。
下記のような困ったときに使えるフレーズを覚えておくと便利です。
- 聞き取れなかったとき聞き返す
- “Sorry, could you say that again?”
「すみません、もう一度お願いできますか?」 - 要約をお願いする
- “Would you mind giving me a quick recap of that?”
「要点を簡単にまとめていただけますか?」 - 相手が言ったことを確認する
- “So, if I understand correctly, you’re saying that…?”
「私の理解が合っているか確認させてください。つまり…ということですか?」 - 話の途中で質問する
- “Before we move on, may I ask a quick question?”
「先に進む前に、少し質問してもよろしいでしょうか?」
こうした表現を何度か口に出して練習しておくと、当日も自然に出てきやすくなります。
事前準備⑥:キーパーソンに自分の英語力について事前に伝える
もし英語に不安がある場合は、会議の主催者などのキーパーソンに事前に伝えておくと安心です。
「聞き取りに自信がない」「ゆっくり話してほしい」などをあらかじめ伝えることで、配慮してもらいやすくなり、精神的にも落ち着いて臨めます。
それと英語会議に参加する日本語がわかる上司や知り合いにサポートをお願いするのもおすすめです。
「英語会議に参加するんだけれど英語に不安があるから、もし自分の理解が間違ってそうだったり、自分が変なことを言っていたらサポートしてくれないか」
ということをお願いしましょう。関係性などにもよりますが、基本的に断られることはないです。

会議の後にお礼は忘れずに!
フォローアップ①:会議の内容・決定事項を確認する
会議が終わった後は、議論された内容や決定事項を整理しましょう。議事録がある場合は再確認し、なければ自分でメモを見直してまとめておくと良いです。
これにより、次回の会議や業務への反映もスムーズになります。
フォローアップ②:会議後に自分がやらなければいけないことを把握する
会議の目的は、単なる話し合いではなく「行動につなげること」です。自分に求められているタスクや期限を明確にし、ToDoリストなどに整理しておきましょう。
タスクが明確になれば、優先順位をつけて動くことができ、成果にもつながります。
英語会議のスピーキング練習に最適なのは「英語会議」のロールプレイ

英語会議でうまく話せないと悩んでいる方には、オンライン英会話で英語会議のロールプレイ練習を徹底的にやるのをおすすめします。
その理由や具体的にやり方について紹介します。
英語会議は慣れが大事
個人的な感覚になってしまいますが、英語会議についていくためには場慣れするのが一番てっとり早いです。
自分の会社の英語ができる人たちも、「英語会議は慣れだから!」「何回か経験してくるとできるようになるよ」とよく言っています。
たしかにXでもそんなコメントをしている人たちも多いんです。
結局慣れというのを言語化すると
- 英語会議でよく出てくる単語や言い回しがわかってくる
- 英語会議の進行の流れが予測できる
- 会議で何度も発言することで咄嗟にフレーズが出てくるようになる
みたいなことだと思っています。
ただ、なぜ英語会議に何度も出席しているとついていけるようになるかの一番の理由は英語会議で自分ができなかった部分を何度も復習するからです。
英語会議でついていけないと、次は失敗しないように下記のようなことをするはずです。
- 意味の分からなかった単語・フレーズを調べる
- 自分の言いたかったけど英訳できなかったことを調べて次は言えるようにする
こういった復習をすることで、英語会議についていけるようになるための英語力が身につくという流れです。
英語会議に慣れるにはロールプレイ練習がおすすめ

英語会議は慣れが必要だとわかったけど、慣れるまで毎回会議で恥ずかしい思いをするのは嫌なんだけど…

だったら英語会議のロールプレイ練習をたくさんやって慣れましょう!
慣れていくとはわかっていても、英語会議で何度もついていけない経験をするのはかなりつらいですよね。
そんな人にはオンライン英会話で英語会議のロールプレイをやることをおすすめします。
英語会議についてのロールプレイをやることで本番同様に会議で使用される英単語やフレーズが使えたり聞き取れたりするようになります。さらに一般的な会議の流れも把握することができます。
実際にロールプレイ型の英語学習が効率的だという論文もたくさんありますし、感覚的にも納得できるかと思います。
じゃあ、どうやって英語会議のロールプレイ練習をやるかですが、実際に私も使っていておすすめなのは、オンライン英会話のビズメイツです。
ビズメイツの other program という「身につけたい特定のスキルにフォーカスし、そのスキルをオリジナル教材で体系的に学習するコース」があるのですが、そこでMeetingという教材があり、英語会議について学ぶことができます。

- Scheduling a meeting
- Asking about availability
- Creating an agenda
- E-mailing the participants
- Greeting participants and small talk
- Recapping the previous meeting
- Going through the agenda
- Assigning roles
- Getting participation and input
- Handling difficult situations
- Expressing opinions
- Making decisions
- Assigning tasks
- Summarizing key points
- Setting up the next meeting
- Closing the meeting
上記は教材トピックの一例ですが、英語会議でよくあるシチュエーションごとに分かれており、そのときによく使うフレーズを学習しつつ実際に講師とその場面のロールプレイをしながら学習できます。
英語会議の教材があるオンライン英会話はいくつかあるのですが、ビズメイツは
- 英語会議の教材数だけで60近くあるという豊富さ
- 講師が全員ビジネス経験者なのでリアルなロールプレイができる
という2点で他のオンライン英会話よりも優れています。
ビズメイツは実際に私も使っていますし、英語会議に関わらずビジネス英語のオンライン英会話としても一番おススメです。詳しくは当サイトのビズメイツ紹介記事でも解説しているので興味のある方はぜひ見てください。

毎日のロールプレイ練習を1~2ヵ月やればかなり変わる
このビズメイツの Other program の meeting については約60 Lesson分あり、これらを全部受講すればかなり英語会議への苦手意識はなくなるはずです。
毎日レッスンを受講して予習・復習をしっかりやれば、確実に英語会議で通用する英語力が身に付きます。
特に復習が大事で、
- 毎回のレッスンでわからなかった英単語・フレーズを覚える
- 自分が言いたかったけれど言えなかった表現を調べて、次は言えるようにする
ということを毎回しっかりやると英語力は劇的に向上します。
ちなみに英単語・フレーズを覚えるにはAnkiという無料アプリがおすすめです。自分の言いたい表現を英訳するには今ならChatGPTなどの生成AIを利用すると一発でできるので便利です。
「ビズメイツでレッスン+予習・復習すると良いよ」と簡単に言っていますが、正直なところ実際やるとなると継続も必要になるので楽な方法ではありません。
でもここで頑張れば、英語会議でついていけなくて恥ずかしい思いをしなくて済みます。

絶対に効果がある方法なので英語会議で悩んでいる人は本当に試してみてください!
英語会議についていけない・聞き取れないときにつかえるフレーズ

英語会議についていけない、聞き取れないと思ったときに使えるフレーズを解説します!
「よくわからなかったのでもう一度説明お願いできますか」と言いたいとき
英語会議では相手がなにを言っているかわからないときが頻発します。
失礼がないように謙虚な姿勢で質問するときに使用できるフレーズを紹介します。
Could you please explain that again? I didn’t quite understand.
もう一度説明していただけますか?よく理解できませんでした。
I’m sorry, I’m still a bit confused. Could you go over that once more?
すみません、まだ少し混乱しています。もう一度説明してもらえますか?
I’m not sure I fully grasped that. Could you elaborate a bit more?
それを完全に理解したかどうか確信がありません。もう少し詳しく説明してもらえますか?
「もう少し詳しく説明いただけませんか?」と言いたいとき
なんとなく意味は理解できたけれど、もう少し詳しく説明してほしい時もあります。
ここではそんなときに使えるフレーズを紹介します。
Could you please provide a bit more detail?
もう少し詳しく説明していただけますか?
Could you elaborate on that?
それについて詳しく説明してもらえますか?
I would appreciate some more information on this.
これについてもう少し情報をいただけるとありがたいです。
「つまり~ということでしょうか?」と言いたいとき
相手が言っていることはおそらく理解できているけれど、念のため確認したいときに使えるフレーズを紹介します。
So, does this mean…?
つまり、これは…ということでしょうか?
Are you saying that…?
あなたは…と言っているのでしょうか?
Does this imply that…?
これは…ということを意味しているのでしょうか?
In other words, are you suggesting…?
言い換えれば、あなたは…を提案しているのでしょうか?
英語会議についていけない、聞き取れないと思ったときは紹介したフレーズを使ってみてください!
【私はこれで乗り切った】英語会議についていけない・聞き取れない時の対処法を紹介のまとめ
英語会議はついていけないと感じる初心者にとってはストレスが大きいものですが、英語会議のロールプレイ練習をしっかり行い、事前準備をしっかりすることで乗り切れる場合がほとんどです。
英語会議まで数週間ある人はビズメイツを利用して英語会議のロールプレイ練習をしっかりやりきりましょう。
もし数日後に英語会議があるのであれば、今回紹介したテクニックを使って乗り切ってください。
私も最初のころは英語会議についていけなくて、つらい思いをしていました。もし英語会議に悩んでいる方がいたらこの記事が参考になるととてもうれしいです。
- 1. Romney, A. C., Smith, I. H., & Okhuysen, G. A. (2019). In the trenches: Making your work meetings a success. Business Horizons, 62(4), 459–471. https://doi.org/10.1016/j.bushor.2019.02.003 ↩︎
- 2. Král, P., Králová, V., & Šimáček, P. (2023). The impact of interactions before, during and after meetings on meeting effectiveness: A coordination theory perspective. Measuring Business Excellence, 27(3), 403–420. https://doi.org/10.1108/MBE-08-2021-0108 ↩︎